コミュニケーション・スキルを磨く~神戸ビジネススクールの人気コラムシリーズ
アメリカのビジネス雑誌 Forbesが、8月28日号に毎年恒例の「アジアの超優秀企業トップ50」"Asia's Fabulous 50"を発表しました。まず、どうやって50社が選ばれるのかをご説明します。フォーブスは、まず年商30億ドル以上の在アジア1220社を対象とします。各社の歳入、利益、株価の動きなどを見た後、展望を予測し、多額の借入金があったり政府の援助を受けている会社は外します。
さて、どの日本企業がこの「アジアの優秀企業トップ50」リストに載っているでしょう?年商40億の楽天、100億のファースト・リテイリング?それとも世界のトヨタ、ホンダ、ブリジストン?答えは何と、ゼロ!一つもないのです!ただの一社も、日本企業はアジアのトップ50に入っていません。
同じくフォーブスによって2013年に発表された「日本のお金持ちトップ10」リストには、日本を代表する企業のオーナーが名を連ねています。1位はファースト・リテイリング、その他サントリー、ソフトバンク、楽天、森トラスト、セブン&アイホールディングスなどと言った顔ぶれです。こうした企業がなぜ50位以内に入っていないのか?なんとも不思議な気がしますが、これについてはまた後日、私の考えを述べたいと思います。
さて、それではどの国の企業がリスト入りしているのか見ていきましょう。50社中20社までは中国の企業が
占めていますが、これでも昨年の23社より数を減らしました。次に多いのがインドの12社で、これは昨年より1社増えています。4社が香港、フィリピンが4社となっています。全体で18社が新しくリスト入りしています。業種別に見ると、IT企業が9社と最多で、続いて流通業が7社、不動産が5社となっています。
とにかく、アジアのあらゆる国がランクインしているのです。日本以外は!しかも、今年だけでなく2012年度にも日本企業は一社もリストに載っていません。更に悪いことに、2014年にトップ50になると思われる、現時点でのアジアトップ企業12社にも入っていません。
フォーブスは、「アジアの優良企業200」(年商100億円以下部門)というリストも作成しています。日本企業はこのリストには載っています。2013年にはその数が、それまでの4社からいきなり17社へと躍進しました。これは日本の経済が上向きになっているという意味でしょうか。ちなみにその17社は次のように掲載されています。アルファベット順に英語でそのまま載せますが、どの企業かおわかりですか?
Arcland Service, Cookpad, Endolighting, F@N Communications, GMO Payment Delivery, GungHO Online Entertainment, Japan ERI, Kakaku.com, Linical, MonotaRO, Nihon M&A Center, Poletowin Pitcrew Holdings, SMS Software Service, Start Today, WACOM, Weathernews
下にフォーブスのリンク先を載せておきますので、興味がある方はどうぞ。
Asia’s Fab 50
http://www.forbes.com/sites/scottdecarlo/2013/08/28/2013-asias-fab-50/
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