デイビッド・セイン著「日本人のちょっとヘンな英語」について考える~その2
2020年夏季五輪に向けたIOC評価委員会による4日間の東京視察が3月7日に終了しました。「オールジャパン体制」でおもてなし精神を発揮できたでしょうか。国内外のメディアによる報道から探ってみます。
評価委のクレイグ・リーディー委員長(英国)は記者会見で「強い政府のサポート、幅広い経済界の支援、大会に対する東京の熱意があった」と好印象を述べた。(中略)同委員長は「プレゼンの質がどれも素晴らしかった。選手との話も興味深かった」と話した。また、皇太子さまと面会したことに触れ、「国民的サポートを象徴した」と述べた。 時事通信 2013年03月07日
リーディ委員長は感想を聞かれ“It was very very interesting indeed.”と笑顔で話していました。他の委員たちも次のような感想を持ったようです。
International Olympics officials said on Thursday that they were “hugely impressed” by Tokyo’s bid to host the 2020 Olympic games as well as strong government support from a country keen to show it has recovered from the devastating 2011 quake and tsunami. Sports News Phillipines March 8
猪瀬東京都知事の精力的なパフォーマンスも話題となりました。
東京招致委員会会長でもある猪瀬直樹・東京都知事は視察会場などに頻繁に足を運び、石原慎太郎前知事と違う「動き回るトップ」を印象付けた。(中略)有明テニスの森の会場視察ではパラリンピック金メダリストの国枝慎吾選手とプレーする演出で出迎え、拍手を浴びた。ただ最近は都政の重要課題にも「五輪が決まってから」とはぐらかす場面が多く「あまり五輪に傾注すると、招致が失敗した時に何も語れなくなる」と心配する都幹部もいる。 毎日新聞 2013年03月07日
また、安倍首相も東北大震災からの「復興」"revitalization"という言葉を使って英語であいさつをしました。被災者の方に背中を押されて自分も立ち上がったという自らの心境も織り交ぜたものでした。
6日、元赤坂の迎賓館に評価委メンバーを招き、安倍晋三首相主催による公式夕食会が開かれた。安倍首相は英語でのあいさつで「アナウンスの日が待ち遠しくてなりません。IOCが『東京』とおっしゃる、その日のことであります」と招致成功を祈願。 時事通信 3月6日
“It is about the disasters we endured, the earthquake, tsunami and nuclear failure. But it is also about the revitalization,” “The compassion, courage and calmness of those [disaster] victims pushed me to stand again.”
"My hope was that by doing so I could tell the nation anyone deserves a second chance,” he said. “That’s the powerful message that Tokyo 2020 can send to the whole world.” The Daily Star March 7
IOCは今月、他の候補地であるマドリッドとイスタンブールを訪問します。その後、決定は9月7日ブエノスアイレスで発表されます。
There is still some way to go to match the level of professed support that rivals Madrid and Istanbul have. The IOC will visit both cities this month, after which the latest figures will be revealed.
The IOC will announce its decision in Buenos Aires on September 7.
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