5歳で英検?~神戸ビジネススクールの人気コラムシリーズ
今日の授業中、20代の生徒さんたちとの英語での会話の一部です。
"What’s your most favorite novel?" "Kaze no Matasaburo."
さて、「風の又三郎」を英語に直すとどうなるのでしょう?
すでに英語に翻訳された日本文学作品は英語のタイトルがありますので、勝手にはつけられないのです。
恥ずかしながら、私も「風の又三郎」の英訳は知りませんでした。調べたところ、"Matasaburo the Wind Imp" でした。impと言うのは、腕白小僧ぐらいの意味のようです。
次に出たのが、"Umibe no Kafka" 海外でも高い評価を得ている村上春樹の「海辺のカフカ」。これは"Kafka on the Shore" 同じく村上春樹の「ノルウェイの森」は"Norwegian Wood" そのままですね。
そして、高校の教科書にも載っている夏目漱石の「こころ」これは実は発音そのままの"Kokoro"です。同様に「坊ちゃん」は"Botchan" これで英語圏の人はわかるのでしょうか?
続いたのが、「人間失格」太宰治。これは何と、ドナルド・キーンが英訳した題が"No Longer Human"なんですね。no longer とは「もはや~でない」という意味ですから、直訳しますと「もはや人間ではない」Then what? じゃあ、何?とつっこみたくなるのは私だけでしょうか。苦悩する主人公葉蔵に、英語で言うと随分と厳しいように思えます。
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