勇気
「思春期の危機」
思春期は、第二成長期という人生でめまぐるしい心身の発達を遂げる時期になります。
これは心身がとても不安定になり、そこからさまざまな心身の不都合が出てきやすい時期でもあり、何が起こっても不思議ではないとまで言われています。
自立する方向に動くようになっている人間には本来避けられない通過点です。
この時期「不登校」という形で心身の不調和を周囲に送ってくることが最もわかりやすいサインのひとつです。
周囲は驚き慌てるのが当然ですが、誰にでも起こりえるという市民権を得ている現象だけに、また思春期という名の下に当たらず触らずの対応をしていることも多いようです。
そのことで本人任せで日々を送り、10代という本来柔らかい時期を不当な悩みを抱えるだけで、余計に副作用的な症状を加えて20代(本番の社会)に突入してしまうケースが多くなっています。
「~主体で」の意味の取り違えが起こす悲劇です。