思春期と人間関係の広がり
「思春期~その3~」
この時期の大きな関心ごとのひとつに、「自分は人からどう思われているのだろうか、好かれているのか嫌われているのか」「生きていていいのだろうか」等々、自己評価・自己存在に関わる問いが顕著に現れてきます。今までは、保護者・教師等々の大人の方から日々の行状を維持又は正すために自分自身に関心を持たされ自分自身を保っていましたが、今回は自分から自分を見て問おうとします。
といって、ストレートに自分自身の事を他者に聞けるものではありませんので、さりげなさを装ったり、回りくどいことをしてみたり、怒ったように問いかけてみたりもします。
しかし応えられて一時的に安心してもまた不安になってきます。
だから悩みが増えてきます。
悩むことはとても大事なことです。
ある意味親離れをして自立を目指しているのですが、離れる痛みを和らげるために、余計に自分自身に関心を持ってもらいたいと思っているのかもしれません。