不登校の問題
「勇気」
「自分らしく」生きたいために高校時代から模索していたある青年。
アドバイスを受けるたびに「ま、それもいいか」ということで、アフリカまで出かけてみたり、大工の修行をしてみたり、ある企業の正社員になってみたりし、それなりにはこなすのですが続かず自分にフィットするものはなかなか見つかりません。
何とか独り立ちをしたい気持ちはあるのですが、なかなか腰が落ち着かない彼を見かねたある日、「難しいことを考えず、自力で四国巡礼をしてきたら」と提案してみました。
彼は半承半疑の気持ちでキャンプ仕立て一式を自転車に積み出かけます。1ヶ月が経って四十八箇所の「ご納経」を持って帰ってきました。
回っているうちにいろんな人に出会い、お接待も受ける中で、弘法大師の高野山まで行かねば終わらないと自ら感じ奈良までも行ってきての帰還です。
信心などなく、人になかなか入れなかった彼が「勇気」を見つけてきました。
「人を信じる勇気・友を愛する勇気・夢を生きる勇気」を。