勇気
「個人と集団」
ある女子学生が、茶髪・化粧・服装等の校則違反で自宅謹慎を言い渡されました。
それまでにも注意を受け彼女なりに修正をして校門までは行きますが、何かと注意を受け追い返されます。
泣く泣く家に帰って訴えても、「あなたが違反をしているのだから。集団に合わさないのだから」と校門で言われたことを家でも言われます。
彼女の行動は本人もはっきりとはわからないけど、何かを訴えたいのでしょう。
彼女はその学校を辞める決意をしました。
大人を信用しなくなりました。
そして余計に大人に楯を突くようになりました。
かわいらしかった彼女の顔は次第に険しくなり、言葉遣いも態度も荒々しいものとなっていきます。
「~らしく」なくなっていきます。
断片的な事態だけを取り上げて判断するなら、彼女の行動が好ましくないのは自明です。
しかし彼女には集団に合わしたあまりに自分自身を大事にしてもらえなかった、自分がわからなくなった歴史を持っています。
それを聴いてあげられるのは誰なのでしょうか。
見た目は当然大事な見極めポイントですが、表面的な部分だけで判断され集団を排除されることがまだまだあります。