素敵な五月人形2013⑦ ≪驚きの4000回。 鑽彫り(たがねぼり)兜 黄金 ≫
前回コラムに引き続き埼玉県の鴻巣にあるマル武人さんでの人形研修です。
今回はなんと、豪華な講師をお招きしての講義です。
画像の男性は日本屈指の甲冑工房『大越忠保』(かちゅうこうぼう・おおごしただやす)の社長様です。
とても謙虚な方で話口調も柔らかかったです。
補足:本名は大越保広です。
甲冑の各名称や、また何のための部品か事細かに講義してくれました。
画像は忠保さんが約十年温め、ようやく形にした『白糸緋日の丸威鎧』(しろいとひ ひのまるおどしよろい)です。
以前カタログでは何度か拝見したことがあったのですが、やはり実物を見ると迫力、質感はかなりいいです。かっこいいです。
補足:よく『「しろいとひのまるおどし」で「ひ」が一つの方が語呂がいいのでは?』と周りから言われたそうですが、平安時代緋色を「思いの色」と呼ぶことあり、「思ひ」の「ひ」から「火」を連想し、緋色に結び付けて熱き思いを表したものと言うことから、あえて「ひ」にこだわったようです。
マル武人形の社長さんから「せっかくここまでいいものを作ってんだから、もっとアピールしなきゃ」とツッコまれ、忠保さんたじたじになっていました(笑)。
忠保さんの甲冑の仕立ての良さは従来から知っていたのですが、仕立てや、材質などの説明を講義で学び「そこまでこだわっていたのか~」と舌を巻きました。
休憩中、忠保さんが「私が当たり前と思っていることでも、意外とみなさん(講義を受けている方がた)知らないもんなんですね」とおっしゃっていました。
その時私は「お店で御買い上げ頂くお客様はもっと分からないんでしょうね」というやり取りをしました。
買う側、売る側が共に分からなければ、やはりそれは「職人さん泣かせ」でもあり、「お客様へのサービスを省略」することになると私は強く感じます。
今年で八回目の参加となった人形研修、周りからは「八回も出て意味あんの?」と言われることもあります(笑)。
しかし、たった一つの知識でも身に付けば、それは私の財産となり、店(福順号)の財産となり、商品を通してお客さまへのサービスにつながると確信しております。
そのためにも、もっともっと知識、経験を積んで「あの人形屋やったら間違いない」と言って頂ける店にしていきたいです。
とにかく精進致します。
気が付けば一丁前(いっちょまえ)に熱く語っていました。あしからず(笑)
大好評♪ 『福順号 注目の五月人形』
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住所:神戸市中央区雲井通5丁目3サンパル1階
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担当 : 江戸 唐音
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