素敵なお雛様2013 ② 『名匠の立雛をコンパクトに♪ ≪鈴木賢一 黄丹の袍≫』
見本市で見てきた「素敵な作品」、「印象的な作品」、「職人のこだわり」などを載せていきます。
雛人形の固定概念を覆し、テーマに沿って世界観を演出される作家「後藤由香子」さんにいろいろお伺いしてきました。
今まではどちらかと言うと作品のご紹介が多かったのですが、今回は後藤さんの「こだわり」「思い」を載せていきます。
後藤さんと言えば、全体にテーマがあり可愛く幻想的な世界観を作り上げる作家さんです。
お雛様は通常、人形を制作される職人、雪洞(ボンボリ)を作る職人、道具を作る職人、屏風を作る職人などなどが分業となっております。
その各職人が制作されたお人形や道具類などを、サイズ、色、形などのバランスに合わせ、セッティングされていきます。
しかし、後藤さんはテーマを決めた後、素材、色、形、サイズなどを指定して各職人さんに制作を依頼されています。
何度も何度もやり取りをしながら一つの世界観を演出させていき、統一感を持たせトータルコーディネートした作品が生まれます。
↑画像は作品名「LALA」のお姫様
後藤さんの作品に今現在、起用されるお顔は、雛業界の巨匠頭師(かしらし・お顔の原型師)「熊倉聖祥(くまくらせいしょう)」さんのお顔を使われております。更に、熊倉聖祥さんのお顔の中でも作品全体の雰囲気に合ったお顔を選定し、優しく、素敵に演出されています。
さらに、各作品に合うよう微妙にお化粧の色を変えてのこだわり様です。
もちろんお人形だけではなく、お人形を引き立てるためのお道具類にもこだわっており、女の子のお守りと言うことで御神木(ごしんぼく)を素材としている作品が多数あります。
シーズン中、後藤さんの作品はデザインが素敵なので視覚的な部分でご案内させて頂くことが多かったのですが、今回お話を伺いながら感じたことは、私が見ている以上に、さらに上の部分でこだわっていたように感じました。
こだわった作品と言うのは年々飾っていくうちに「味わい」「愛着」が湧いてきます。
それは職人が丹精をこめ熟成させた「こだわり」を、見る側がじっくり時間をかけて紐を解いていくように感じます。
ご案内させて頂くわたしは、ゲスト(お客様)に「こだわり」を伝えれるようもっともっと勉強しなければ(笑)。
ちなみに今回のコラムは名古屋の合同展示会にて。
後藤人形さん本社にも顔を出してきましたので、また後日コラムにてご案内させて頂きます♪
大好評♪ 『福順号 注目のお雛様』
http://www.hukujungo.com/modern/index.html
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