159【超実務】「相場」の意味、ズレてない?家賃交渉で使うべきデータと捨てるべきデータ 動画6分

竹下昌成

竹下昌成

テーマ:家賃改定(交渉、調停、裁判)


*動画で158としゃべってますが159が正です。スミマセン。。。







家賃の増額交渉や調停において、多くの人が最初にやるのは「相場を調べること」だと思います。
ただ、この“相場”の取り方を間違えると、その時点でほぼ勝負は決まります。

結論から言います。

使うべきデータは、たった2つです。

① 新規募集賃料
② 直近の成約事例

これ以外は、基本的に「参考」か「ノイズ」です。

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■ なぜこの2つだけでいいのか

新規募集賃料は、「今この瞬間の市場」を表しています。
貸主がその金額で貸せると判断し、実際に市場に出している価格です。

そして成約事例は、「実際にその価格で成立した現実」です。

つまり、

募集=意思
成約=結果

この2つが揃えば、マーケットはほぼ説明できます。

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■ 一番やりがちなミス:継続賃料を混ぜる

よくあるのが、

「知人はこの家賃だった」
「同じマンションでこのくらいだった」

といった“既存契約の賃料”を持ち出すケースです。

これは、ほぼすべて無効です。

理由はシンプルで、継続賃料は市場で決まっていないからです。

・昔の契約のまま据え置き
・人間関係で維持
・更新時に調整されていない

こういった要素が混ざった数字は、「市場価格」ではありません。

---

■ データの“格”を理解する

実務では、データには明確にランクがあります。

最強:同一マンションの直近成約
強い:近隣の新規募集
弱い:周辺の古い事例
無効:継続賃料・知人情報

この順番です。

特に「同一マンションの成約」は別格で、
これ1つで議論が終わることもあります。

---

■ なぜデータを絞るのか

多くの人は「データを増やせば強くなる」と考えますが、実務は逆です。

弱いデータを混ぜるほど、論点が増えて崩れます。

・条件が違う
・時期が違う
・用途が違う

こういった“ズレ”を相手に突かれるだけです。

だからこそ、

少なく、強く、ズレない

この3つが重要になります。

---

■ 実務での使い方

やることはシンプルです。

・同一マンションの成約を探す
・なければ近隣の新規募集を3〜5件拾う
・それ以外は切る

そして、

「今回の請求は控えめである」

この構造を作るだけです。

---

■ 最後に

家賃交渉は、知識ではなく構造です。

どのデータを使うかではなく、
どのデータを捨てるかで勝負が決まります。

余計なものを削ぎ落とすほど、
判断はシンプルになり、通りやすくなります。

この視点だけ持っておけば、
家賃の議論はかなり楽になります。

---

【関連コラム】

157 【不動産投資】家賃改定のルールはなぜ広まらないのか?AIでも言えない実務の話(動画10分)
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