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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

蒸し暑い夏、窓を開けて風を入れるのは「不快で逆効果?」

2017年8月21日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 窓断熱

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え


【わが家アルテピアモデルルームの間取り】

我が家モデルルームは、内窓・杉の置き床生活・木製内玄関扉で、窓・床・玄関の3か所を断熱リフォームしています。
また、昨年の光熱費検証を踏まえて、リビングダイニングだけ外出時、就寝時もエアコンを24時間適温でかけているのですこぶる快適なのですが、今年の夏はある異変が起こっています。

部屋に温湿度計を置いているのですが、同じ北側の部屋なのに湿度に開きがあるのです。
わが家は一般的な南向きの3LDK間取りですが、北側にある洋室と寝室で、湿度が10%も開きがあるのです。
昨年まではあまり気にならなかった光景です。


【リビングダイイングの木製内窓】

なぜかと考えてみると、昨夏はしなくて、今夏していることがひとつありました。
就寝時、エアコンをつけながら窓を少し開けているのです。
これは、「寝る時にエアコンを付ける人は自然の風の揺らぎを受けた方が体に良い」からと、テレビで医師がコメントしていたのを妻が聞いて始めたのです。
せっかく適温でいい具合なのになぜ開けるのかと思っていましたが、まあ、妻が言うことなのでそのままにしていました。


【今ある床を剥がさずに施工できる自然の調湿力抜群の杉の置き床生活】

話は変わって、今日、杉の置き床生活を施工してくださった同じマンションの19階(南向きバルコニー)に住んでいらっしゃるお客様がお見えになり、世間話をしていたのですが、ある一言が気になりました。
「今年は湿度が高くて、バルコニーに干した洗濯物がパリッと乾かない」
「だから、天気の良い日でも外出時には室内干しをする。その方がよく乾く」
これは、わが家でも感じていたことです。
かなり明るい時間に洗濯物は取り入れますが、イマイチ乾き切っていない感触なので、そのまま畳に広げて置いたり、和室の鴨居にぶら下げています。
だから、布団も干そうという気にならないんです。


【湿度の高い寝室の木製内窓】

次は風向きの話ですが、うちもお客様もほぼ南側の窓から風が入ってきます。
洗濯物を干しているのも南側のバルコニーです。
その南から入った洗濯物をパリッと乾かさない湿った風は、廊下を通って、2つの洋室に入ります。
妻は帰宅すると(エアコンを付けていても)空気の入れかえをすると言って窓を開けますが、最近は寝室側の窓だけを開けることが多くなりました。
そうです、窓を開けている方の部屋の湿度が、開けていない方よりも10%高くなっていたのです。

つまり、湿度の高い空気は重いので抜けきらずに部屋の中に留まっていたということです。
ここから、次のような推論が成り立ちます。
①湿度の高い空気を入れると、カビ・ダニの好む環境をつくってしまう。
②湿度の高い夏は、換気ガラリ程度の空気循環の方が良い。
③色んな方法で、室内の湿度を下げれば快適になる。


【自然の調湿力、天井壁の漆喰】

では、どのようにすれば上記①②③を快適に実行できるか?
①窓断熱をしていない方は窓を閉め切って昼間は21℃~23℃設定でエアコンをつけっ放しておく。
②断熱リフォームをしている方は窓を閉め切り、昼間は27℃設定でエアコンを付けておく。
③空気清浄器やエアコンの除湿機能を不在時も利用する。空気清浄機は満水になると止まりますが、エアコンはずっと機能しています。光熱費は少しかかりますね。
④床に自然調湿力のある杉や桧の床材、壁に漆喰や珪藻土などの調湿素材を使う。

換気は建築業者や医師の金科玉条でしたが、どうやら湿度を含んだ風には通じないようです。

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