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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

熱中症搬送3万7437人、前年より23%6968人増(総務省8/8発表)

2017年8月9日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 窓断熱

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 熱中症 対処熱中症 予防


【7/28ほっともっとスタジアム オリックスvs楽天 花火大会】

調査期間は7/1~8/6の37日間で、搬送時に死亡が確認されたのが39人、重症者7人。
搬送者の約半数が65歳以上の高齢者です。
都道府県別のワースト3は、大阪(2564人)、東京(2372人)、愛知(2142人)。
暑さの順番では大阪→愛知→東京かな?
大阪府人口883万余人(29-07-01)に対して、東京都人口は1.5倍強の1364万余人(29-01-01)なのに、搬送者が逆に大阪が東京の1.08倍なのはなぜなのでしょう?
ひとつは大阪の夏が常に熱いということでしょう。でも、他にも色んな原因が推察されます。


【酷暑にも負けないタチアオイ】

今年の7月の蒸し暑さがもうひとつの要因ではないでしょうか?
神戸は南に瀬戸内海、北に六甲山があるので海風・陸風という風の動きが毎日見られますが、昔から大阪市内の暑さはエアコンの温風が肌にまとわりつくような不快さです。
また、近年、大阪は内陸性気候になっているのか、夏の最高気温予測では神戸とずいぶん開いてきています。東京は大都会ですが、神戸並みに街の中に緑がたくさんあります。
街路樹の葉が水のカーテンとなって街を歩く人やコンクリートを日差しから優しく守ってくれていますが、大阪には東京ほど街中に緑がないように思います。それに加えて今年7月は湿った空気が西日本にバンバン入っていました。


【昔の夕立を凌ぐ短時間ゲリラ豪雨】

そこへ来て街をあっという間に水浸しにしてしまう短時間ゲリラ豪雨の頻発です。
洪水になるほどの雨をもたらすのは台風クラスですが、一日の中で中途半端にフルにわか雨はかえって街を水蒸気漬けにして不快感を倍増させているようです。雨上がりのむわ~というやつです。
なかなか道路が冷やされるほどのにわか雨は有りませんね。


【朝からうるさく鳴くクマゼミ、京阪神間の南部を席巻していますね】

日差しは強く、湿度もけた外れに高い環境で、約半数の搬送者が高齢者であるというのは致し方ありません。
がまん強さを自慢(美徳)とする日本の高齢者ですが、自身の加齢がわかっていないのか、「私エアコン嫌いやねん」「エアコンは乾燥するから使わへんねん」では、はっきり言って病院関係者やその子供たちはたまったものではありません。

頼みます。我慢は迷惑だということをわかってほしいのと、もう少し熱中症の兆候など、いい加減なTV情報ばかりあてにせずに自分でしっかり学んでほしいものです。
こまめな水分補給というのは基本、水であるべきです。
電車の中でも若い人は水を持っています。
お茶や酒は利尿作用があるのを知らないのか、昔からお茶だと言い張っている老人はかなり見てきています。


【真夏8月の花、百日紅(さるすべり)】

ここ数年、高齢者が自分勝手に思い込んでいる生活スタイルでは、命の危険が迫っているといっても過言ではない酷暑です。対策は、次の2点しかありません。
①湿度などを同時にコントロールする最新のエアコンを十分に使って、小まめに水を取る。
②エアコンの使用頻度を減らしたい方は、窓や床、外壁の断熱工事をする。

まだまだ暑い日は続きます。
もったいないと、命の危険を天秤にかけるようなアホなことはやめてくださいね。

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