「神戸の冬は寒くなっているぞ」、これからは北海道並みの断熱仕様が経済的!

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 窓断熱

地球温暖化というと一年を通じて気温が高いイメージがありますが、意外にも冬は寒くなっているのです。
温暖化という字面に騙されてはいけません。
事実、2014~2015の冬は、神戸でも日中の最高気温が0℃の日がありました。
私たちは、年間の温度差が大きい「過激な気候」にさらされています。

【2014-12-17夕方4時。外気温1℃、木製内窓の内側は14℃、暖房なし。】

天災に対しては強度No.1の鉄筋コンクリートマンションですが、弱点はコンクリートが熱を溜めこむことです。
夏は熱く焼けつき、冬はキンキンに冷えます。
「戸建てに比べるとマンションは冬は暖かい」という認識は、どうかと思いますよ。
その証拠に、神戸市北区に住んでいる複数の知人から、今年1月の光熱費が約5万円(電気代3万、ガス代2万)だったと聞きました。マンションも冬は寒いのです。

予定通り、10月から関電が電気代の大幅値上げを実施しました。
暖房機器をバンバン使っていては、光熱費地獄に陥ること間違いなし!
だからと言って寒さをがまんすると、風邪を引きやすくなり、病院代もかかります。

特に高齢者は深刻な事態になるリスクが高く、脳疾患などで後遺症が残るようになると、その子供さん達や周辺の人は介護地獄に陥る可能性もあります。
親の介護に働き盛りの人が年間10万人も離職しているのをご存知ですか? 
安倍政権の次の公約にも、介護離職を防ぐことが掲げられているのです。

そろそろ真剣に、寒さ対策の考え方をチェンジしましょう。
住まいの断熱グレードを北海道並みに上げて、暖房器具は補助的に使うのです。そのほうが長期コストパフォーマンスは高いです。

【どんな窓にも対応できる当社の木製内窓(特許出願中)、着色バージョン】

ほとんどのマンションでは、外壁の内側に断熱材が入っていますから、熱量の50%以上が出入りすると言われる“窓”を内側から二重にすると、大きく断熱性がアップします。

ところが、外壁の内側に断熱材が入っていないマンションもあります。
特に、梁の出っ張りが少ない壁工法の“低層高級マンション”に多いのです。
低層マンションだけに窓も多く、夏の風通しは良いが、冬はとても寒いのです。

【3階建て高級マンションの2階。外壁の冷えと結露で天井と壁に黒カビが出ています。】

最近、このタイプのマンションに住む方から、立て続けに問い合わせがありました。
皆さん「とにかく寒い、結露もひどい、カビもひどい。」とのこと。
当社は、オリジナル木製内窓をつけることに加え、壁断熱をすることを提案しました。
多くのリフォーム業者が言う方法(窓を既製品の内窓で二重にし、湿気を吸収する素材を壁に塗るor貼る)では、キンキンに冷えたコンクリート壁から伝わる冷気も、その冷気がもたらす結露もカビも解消できないケースを、幾つか見てきたからです。

【赤外線サーモグラフィーで窓のサッシの温度を測定。寒いはず。1.5℃!】

残念ながら、「北海道でもないのに、そこまで必要ないでしょう」ということで、断熱の必要性をご理解いただくことはできませんでした。
ところが、北海道の方が家の中はあたたかいのです。断熱がしっかりしているので暖房費も安い、政策的も安い。
普通の家庭でも窓は3重以上で、セントラルヒーティングが普及しています。
実は、急激な血圧変動で倒れて救急搬送されるケースは、北海道が一番少ないのです。

【当社オリジナルの木製内玄関扉。鉄のドアが伝える冷気と結露をシャットアウト。夏は網戸として使えるオールシーズンタイプ】

“がまんは美徳”とされ、寒さに耐えることで身体が丈夫になるという考えが根強い日本。
温暖な気候だし、寒さも北国以外はたいしたことない、という思い込みもあるのでしょう。
こと“断熱”に関しては、日本は超・超・超後進国なのです。
ガラスサッシの断熱・気密基準値では、韓国や中国にも遅れをとっている始末です。

もともと“断熱”という概念がなく、スカスカの住宅が多い日本ですが、最近ようやく建築家や学者が、寒さが及ぼす健康被害と「断熱の重要性」を提唱し始めました。
(⇒「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」http://www.kokumin-kaigi.jp/200.html
しかし、日本人に断熱の重要性という概念が普及するには、もう少し時間がかかりそうです。
訴求方法にも工夫が必要だと痛感しています。

私たちが住んでいるアルテピアモデルルームは、全ての窓を木製内窓で二重にし、玄関も内玄関扉で二重にしています。
暖房はエアコンのみで十分です。今年1月の光熱費は、約¥18,000(電気代1万1千円、ガス代7千円)で、風邪を引くこともありませんでした。
健康と家計を守るために、マンションもこれからは北海道並みの断熱が必要ですね。

断熱についてもっと知りたい方は⇒http://forestreform.co.jp/

モデルルームで断熱手段を実際に見たい方は⇒http://modelroom.forestreform.co.jp/

総天然素材の断熱のちからを体感したい方は⇒http://mansion.forestreform.co.jp/

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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