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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

健康・省エネシンポジウムINひょうご(2015/02/07 開催)

2015年2月11日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 窓断熱

コラムカテゴリ:住宅・建物


【姫路市医師会館大ホールで行われました】

当社では、マンションに住む人の健康確保と家計支援(光熱費と医療費の削減)のために無垢材を中心としたオリジナル商品の開発と工事をさせて頂いています。
実はこれらの活動はいち森林浴生活の思いではなく、行政・医療・建築業界が健康と省エネを推進する国民会議をヘッドにして全国規模で啓蒙実践している活動なのです。

この団体が従来と大きく異なるのは、医師たちがオブザーバーとしてこの活動を支えてくれている点です。
全国37都道府県で既に協議会が立ち上がっていますが、この度、全国で31回目となるひょうごシンポジウムが姫路で開催されました。

ひょうご協議会の会長である今村産業株式会社の今村会長の開会の挨拶と健康と省エネを推進する国民会議の上原理事長の挨拶でシンポジウムは幕を開けました。

今村会長
「今日のテーマは寒さ。しかも「室内の寒さ」、日本では浴室内の心肺停止事故が増えていて、兵庫県は特に多い。その原因は、国際的にみてもレベルが低い日本の家の断熱性である。本日は本地域の行政・建築・医療・林業の専門家がこのテーマについて討議する」


上原理事長
「1993年家族を守る運動から、日本医師会の推薦する事業となった。住宅の温熱環境と健康の取り組みは医療費の削減にもつながる大きなテーマです。改善意欲のある地域のトップランナーが市民、県民の健康のために切磋琢磨しましょう。」

上原理事長は、現役の歯科医師。1993年、新築住宅の化学物質が原因で発症するシックハウス症候群の被害者で、私財を投じてその医学的証明をし、その対策に自ら奔走して2003年の建築基準法の改正に導きました。


【国交省よりスマートウェルネス住宅事業についての説明】

国土交通省住宅局 安心住宅推進課 高齢者住宅企画係の熊原慎吾さまより、スマートウェルネス住宅等推進事業について、説明がありました。人口が減っているのに世帯数が増えていることが、家庭部門のエネルギー消費を押し上げている実態や日本の家の4割が無断熱住宅であるなどの興味深いお話がありました。


【伊香賀 俊治 慶應義塾大学 システムデザイン工学部教授の基調講演】

基調講演は以下の通りです。
伊香賀教授
「住宅の断熱性能と木質内装が居住者の健康に及ぼす影響に関する試行調査とひょうご協議会への期待」

自らお調べになった日本各地の実例を基に、断熱性能の悪さが原因で起こっている家庭内死亡事故の分析や日本以外の先進国が住宅室内の低温対策に積極的に関与している実態などを丁寧に公演してくださいました。

石川誠 石川病院理事長
「医学からみた健康と住宅環境」

住宅で一番大切な基本性能は、結露を出さないこと。結露がカビを呼び、ダニを誘引するからです。塩ビクロスの下はカビだらけで、塩ビクロスとグラスウールが戸建住宅の2大元凶だと持論を展開されました。


【上原理事長、協同組合しそうの森の木 三渡代表理事、姫路市石見市長】


【くぼクリニック久保先生、高石歯科医院 高石先生、松尾設計室 松尾代表取締役】

休憩をはさんで、以下のテーマでパネルディスカッションがありました。
「ひょうご型健康・省エネ住宅による地域創生と健康長寿社会の実現を目指して」

石見市長は高齢者が生涯現役を目指せる取り組みの一端をご披露していただきました。
高齢者の中で、多忙派よりも余裕派の方が幸福度が低いという話がとても興味を引きました。

久保先生は日頃から予防医学を提唱されています。
独自の健康定義と住宅の不健康要因4つをわかりやすく説明されました。

高石先生は、口腔衛生と歯の健康を怠ると如何に高齢者にとって恐ろしいかを実例写真を交えて説明してくださいました。歯周病はまさに万病の元でした。

有限会社松尾設計室の松尾代表取締役は、お若いながらドイツの高断熱住宅研究の第一人者です。
日本のサッシの断熱レベルが欧米ばかりか、中国・韓国よりもはるかに劣っている実態は衝撃的でした。

協同組合しそうの森の木の三渡代表理事は、高温多湿の日本の気候風土には呼吸をする無垢材の効用を訴えられました。まだ日本の木材の国内産使用率は26%という実態はショックでした。

このように健康と省エネを推進する国民会議は、地方協議会と連携して、それぞれの地域に、行政・建築・医療・林業が連携してその地域にふさわしい断熱住宅をつくることによって、高齢者の健康寿命を伸ばし、経済的にも地方が活性化する仕組みをつくろうとしています。

マスコミはすぐに効果が限定的だとか国の政策を腐していますが、地域に住む人の健康意識を変えていくことは並大抵ではできません。地道な啓蒙を続けて行ってこそ、実現がみえてくるのです。
森林浴生活は神戸で地道に市民のために健康住宅を開発していきます。

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