撤退時のリスクの最小化と出口戦略
固定資産税が高い
前回までのコラムでは、コインパーキング経営が、非常に魅力的であることについて述べてきました。
では、デメリットはないのか…というと、答えはノーです。
どんなビジネスにもリスクはつきものです。
大切なのは、デメリットやリスクを最小限に抑えられる方法を知っているかどうかではないでしょうか。
今回はコインパーキング経営のデメリットについて確認していきたいと思います。
まず、最初に税制面について見ていきます。
土地を購入した際、必ず支払い義務があるのが固定資産税です。
コインパーキング経営は、マンション経営などに比べて固定資産税が高いという点は、大きなデメリットと言えます。
経営者としては、歓迎したくないことでしょう。
パーキングを始める時に初期投資を行ったとしても、駐車場は更地扱いとなり、住宅用地のような税の優遇措置が受けられません。
減価償却できる額が少ない
固定資産税が高いことは避けられない現実となります。
ただし、コインパーキング経営は、順調に運びやすいビジネスなので、うまくいけば、それがマイナス点にならないほどの利益をあげておられるオーナー様は多いです。
それでも自信がない、不安が消せないという方は、借地でコインパーキング経営をする方法もあります。
借地なら、固定資産税を支払わなくてすみます。
そのあたりについても、DSSへご相談いただきたいと思います。
また、減価償却できる額が少ないことも難点でしょう。
コインパーキング経営で、減価償却できるのは機材類だけとなります。
償却期間はというと、そんなに長くなく、せいぜい5年ほどで償却となります。
減価償却とは、設備などのためにかけた購入費用を毎年少しずつ経費として計上するものです。
コインパーキングの場合、マンション経営等とは違い、元々の初期投資も少ないので、減価償却できる額も少なくなり税金対策としては不利になります。
マイナス面をカバーできる収益
特徴的なデメリットは前述の税制面でしょう。
他には、月々の売り上げが一定しないという点があります。
ただし、一定していても、元々の収益が低い月極駐車場と年間で比較してみると、コインパーキングの方が安定していると言えます。
また、リスク面として、料金の未払い、清算機の料金の盗難等もないとは言い切れません。
しかし、これはごく稀にあることで、セキュリティを強化、徹底すれば、未然に防ぐことは可能でしょう。
税制面のデメリットがコインパーキング経営での欠点と言えますが、私どもでは小さなマイナス要素だと捉えています。
なぜなら、そのネックをカバーできるだけの収益が見込めるからです。
税制面やその他セキュリティに関しても、お気軽にDSSへご相談ください。