注意！DIYエアコンクリーニングで火災

2021年1月7日公開 / 2021年1月8日更新

テーマ：エアコン洗浄

コラムカテゴリ：住宅・建物

コラムキーワード：エアコン掃除、エアコンクリーニング、ハウスクリーニング

目次
1　エアコン洗浄スプレーを安易に使わないでください
2　業者による洗浄で1年後に発火事例も
3 エアコンクリーニングは細部まで分解しなければ汚れは取れません

エアコン洗浄スプレーを安易に使わないでください

今の時代、自由に情報発信ができるため
様々な動画が拡散されています。

『プロに頼まずに自分でエアコンクリーニング出来た』
そんな動画があふれています。

でも専門知識もなく、エアコンクリーニングを
自分でしようとすると取り返しのつかないことになりかねません。
神戸市消防局でも下記の注意喚起がなされていますので
ご参照ください。

神戸市消防局からの注意喚起

エアコンスプレー材を何の知識もなく吹きかけて
ショートさせ発火する事例は年々報告されています。
テレビショッピングで安易に宣伝されていますが
危険性については詳しく語られていません。

使うのは自己責任ですが、リスクを覚悟で使用なさってください。

独立行政法人　製品評価技術基盤機構からの事故事例報告

業者による洗浄の1年後に発火事例も

前記の報告によると業者の施工でも
火事になったことが報告されています。

しかも施工後1年後です。

エアコン洗剤メーカーのエアコン洗浄講習講座
では、基盤にタオルを巻いてマスカーテープで
養生して洗浄することを教えています。

でも基盤に洗浄液がかからないと必ず言えませんし
モーターの軸から水が浸入する可能性もあります。
しかも汚れている部分を分解しないまま
洗浄液をかけていることが少なくありません。

エアコンクリーニングは細部まで分解しなければ汚れは取れません

この写真のように分解しなければ見えない汚れがあります。

ドレンパンの裏側のカビ

ファンの裏側のカビ（薬剤だけでは汚れは落ちません）

業者も技術は様々です。

カバーをかけたまま洗浄する業者
お掃除ロボットを浮かせただけで洗浄する業者
お掃除ロボットを外せない業者
ゴキブリが巣を作るドレンパンを外せない業者
裏側がカビだらけなのにファンを外せない業者
水がかかると使用不可なのに基盤を外せない業者
モーターの軸に水が入ると錆びて動かなくなるのに外せない業者

たしかに
分解不可能な設置場所や機体があるのも事実です。
でも普段からどのような作業をしているのか明らかに
しているところでご依頼なさってください。

大手だから安心ではありません。
フランチャイズ店でも技術レベルはバラバラです。
エアコンの洗浄は内部構造の正しい知識と経験を持った方に
どうぞ依頼なさってください。

火事リスク0を目指すなら、電装品はすべて分解して
洗浄がベストです。