一人一人の個性に合った勉強法で学力を伸ばし、自立した生き方をサポート（3/3）

将来を見据え、早いうちから「できること」や「得意なこと」を見つけることが大切

　不登校や発達障害など学校生活になじめない子どもの居場所として、支援学級やフリースクールが増えています。楊井さんは「大切なのは、高校や大学の進学を希望するなら、そのような場所を活用しつつ、今何が必要かを考えて行動すること」と語ります。

　「自分の夢をかなえるためには一定の学力が必要です。いい大学に入るのがゴールではないですが、自分ができること、得意なことを見つけて、それを生かせる職業に就くためには何を学べばよいか、早いうちからキャリアを見据えた選択をすることが大事です」

　通塾するきっかけはそれぞれに異なりますが、保護者の心にあるのは子どもが自立し、自分の人生を生きていくこと。その願いがよくわかるので、思うように成果が出ない時に、もどかしさを感じると言います。

　「しかしながら、学習塾という看板を掲げている限り、成績を上げるのがミッションです」

　過去には、学校を休みがちだった生徒が外国語大学に合格し、海外留学を果たしました。また中学は不登校だった生徒が、高校を皆勤で卒業して大学に進んだこともあります。

　「塾に来た時は自信を失っていた子がここで力を養い、目標に向かい生き生きと輝いている姿を見るのはうれしいですね」

　傾聴により本人が抱える問題にアプローチしていくカウンセリングや、やる気を引き出すコーチングの知識と技術を備えている楊井さん。「学業だけでなく、将来について悩む生徒や保護者の方に、少しでも希望を持っていただけるようサポートいたします」と力を込めます。

（取材年月：2022年7月）

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