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眺望は日常生活に不要?利便性は不可欠?

2016年9月27日 公開 / 2020年9月14日更新

テーマ:不動産購入

コラムカテゴリ:住宅・建物


過去に東京に住んでいた時期がありました。スカイツリーの土台
すら無かった頃です。
その当時は東京タワーが最高峰でしたので、仕事で行っていた
3年半の間に2回だけ展望台まで上がりました。
2回だけ、です。
眺望って、高所恐怖症の方以外には、やはり憧れ的な項目だと思います。
しかし、購入予定のマイホームには『必須では無い』ものでしょう。
たまに絶景を見るから感動するのであり、毎日見ていたら、さすがの
マチュピチュでも見飽きることでしょう。

高層階のメリット・デメリット

まず、マンションの高層階、といっても7~8階以上であれば、
十分な高さがありますので、タワーマンションではほとんどが高層階と
言ってもいいでしょう。高層階のメリットは、バルコニー側に限らず、
開口部(窓)のすぐ前面に建物などの遮蔽物がないケースが多いことです。
一般的に階高が約3mあるので、17階あたりになると、地上から約50mの
高さに位置します。さらに、33階以上になると、神戸ポートタワーとほぼ同じ
高さになります。ここまでの高さになると、多少高めのビルやマンションがあっても、
十分な眺望が確保できます。値段が高額になっても『購入して良かった。』と
思えるでしょう。
圧迫感は無いし、日当たりも良いし(方角にもよる)、地上の喧騒もほとんど
聞こえない、このようなメリットがあります。
デメリットとしては、時間帯によってエレベーターの待ち時間が長くなる、
近隣に同程度のマンションが建つ可能性がある、風の吹き込みが強烈
(タワーマンションは除く)である、などです。尚、近隣に高層マンション等が
建つ場合、その建設を反対した所で、原則『合法的な建物』なワケですから、
まず建設されます。
商業地域(駅前・駅近)に建つマンションは高層が多いので、実需として
購入するなら、階数や方角はあまり考えず、利便性を重視した方が良いでしょう。

低層階のメリット・デメリット

マンション自体は高層でも低層でも問いませんが、1~3階までを
低層階と位置付けます。
一戸建てで育った方は、(あくまでも私の経験上ですが)低層階を好む
傾向があります。高所恐怖症ではなく、地面に近い方が安心感を得られる為です。
低層階のメリットは、通勤・通学時に階段を主に利用する為、エレベーター待ちが
無いこと、天井高が少し高くなる傾向があること(マンションの構造・規模にもよる)、
肝心な購入価格を抑えることが出来る、などです。
デメリットとしては、眺望が無い(高台等に建つ物件を除く)、前面に遮蔽物が
建っている事が比較的多い、などです。私自身は、何故か3階にばかり住んで
いるので、高層階に住んでみたいと思った事はありますが、実際に今まで生活して
きた限りでは、低層階の方が日常生活は便利だと感じてます。

一戸建てのメリット・デメリット

共同住宅は、原則どこかの住戸と隣接している為、音の問題が出る
可能性は否めません。前述のように、一戸建て育ちの方が戸建て感覚の
低層階を好みやすいのと同様、独立した家が良い!という方も多くいます。
メリットは、自分の家と近隣住戸が接していない、2階で子供が飛び跳ねたり
しても気にしなくて良い、もし漏水しても他人に迷惑を掛ける事がない、
土地の持分が100%ある、などです。
デメリットとしては、眺望が無い(周辺には自分の家と同レベル以上の高さの
建物が建つ為、但し高台等は除く)、日照時間が短い可能性が高い、
木造建築が多いので耐用年数が短い、防犯面で別途コストがかかる、などです。

実際には、もっと数多くのメリット・デメリットがありますが、代表的と思われる
項目を述べてみました。
どの家が良いのか、当然住む方の『目的』によって違うワケですが、眺望を
メインに考える方は、大体がセカンドハウスで購入する人です。
実需で考えれば、日常の買い物が便利であるとか、交通の利便性が高いとか、
医療関係が充実しているとか、実用性が高い項目を重視することが肝要では
ないかと思います。
『何の為にマイホームを購入する』のか、目的をしっかり持つとマイホームは
簡単に手に入れることが出来ます。

当社HP:アルデ株式会社

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この記事を書いたプロ

林﨑哲也

不動産売買仲介・賃貸仲介のプロ

林﨑哲也(アルデ株式会社)

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