# 経営計画を作って終わりにしない|必要粗利を毎月の経営管理に落とす方法
建設会社の月次管理では、
「今、計画に対してどこにいるのか」
と、
「現在の受注状況から見て、今期どこまで届きそうなのか」
を分けて考えることが重要です。
まず、3年後に作りたい会社から年間必要粗利を逆算し、それを月別へ落とします。
建設業では月ごとの工事完成に偏りがあるため、単月だけでなく累計でも確認します。
たとえば、9月までの累計必要粗利が6,000万円。
9月までに実際に実現した粗利が5,200万円なら、
現在まで800万円遅れていることになります。
これは、
**「現在地の確認」**
です。
一方で、今期全体の着地を見る場合は別の数字を使います。
建設会社には、すでに完成して粗利が実現した工事だけでなく、受注済みでこれから今期中に粗利が実現すると見込める工事があります。
そこで、
・実現粗利
・確保粗利
・未確保粗利
に分けます。
たとえば、
年間必要粗利 1億2,000万円
実現粗利 6,000万円
受注残等から見込める確保粗利 4,000万円
なら、
未確保粗利は2,000万円です。
つまり、
**年間必要粗利
-実現粗利
-確保粗利
=未確保粗利**
となります。
この2,000万円が、
「今期、まだ確保しなければならない粗利」
です。
整理すると、
現在地を見る場合は、
**累計必要粗利 vs 累計実現粗利**
を確認します。
今期の決算着地を見る場合は、
**年間必要粗利 vs 実現粗利+確保粗利**
を確認します。
そして、その差である未確保粗利を、今後の受注や営業活動につなげます。
ここまで来ると、粗利管理は単なる予算実績比較ではなくなります。
3年後の会社から必要な数字を逆算し、現在の工事・受注から今期の着地を読み、その差から今後必要な受注を考える経営管理になります。
では、その「確保粗利」は何から把握すればよいのでしょうか。
ここで重要になるのが工事台帳や受注残です。
次回は、
**年間・月次粗利計画、工事台帳、受注残など、建設会社は毎月何を見ればよいのか**
を整理していきます。


