#1 成績の伸びない生徒が、自覚せずやってる悪習

加藤哲也

加藤哲也

テーマ:【高1高2 定期テスト対策ストラテジー】


今日のコラムは、半分、ボヤキです。
でも、高校生の皆さんに限らず、先生や師匠に付いて、何かを勉強している初学者の皆さんに振り返ってほしいことです。

なぜ同じ授業をうけて、成績の伸びる子と伸びない子が生まれるか?

当塾でも、同じ授業参加しても、理解が早くすぐに問題演習ができる生徒と、問題を目の前にしてフリーズしたまま、すぐに手がつけられない生徒もいることは承知しています。そのフリーズしている生徒に声をかけると、「ちゃんと教わったようにをやっているのですが・・・」と言うんです。
これを、「もともと生徒の資質が違っていたから」、単に「数学が苦手」「英文法を覚えていない」と、片付けてはいけない場合があります。
板書とり方や、ノートの記述をみて、本人から、どのようにと効果方針を聞いていく中で、やっぱりできる生徒との差が生まれる原因があったんです。
その原因とは、「自己流の勝手な解釈を加えていた」ことでした。

「自己流の勝手な解釈を加える」ことなく「忠実に【守る】」

数学で、2次方程式の判別式を教えたとしましょう。素直な生徒は、私の示した通りの解答手順と記述を忠実に守ります。
しかし一方、自分の解釈を加えて、記述を省略したり、途中計算を頭のなかでやって記述に残さない生徒も存在します。
(そしてそれを自覚していないのです)
教えられたことを素直にやる人は、素直な回答方法を用いて、テストでも正確な解答をすることが出来ます。一方で、自分の解釈を加えてしまう人は、どこかで数学の本質の理解が足りなくなり、理解があやふやになる。
そして、後者のタイプの生徒は指導する際に、要注意だと認識して指導に当たります。なぜなら、自分のやっている悪習を自覚できていない事があるからです。
自分が学んだこと正しくを実践できていない。でも、自分では正しくやっていると“思い込んでいる”。だから、自身の悪習にも気づけないまま、他の教科でも、同様の失敗を繰り返します。

初学者の基本中の基本。教えを「守る」

最悪、「先生の教え方が悪いんじゃないか?」「こんな問題を出すほうが悪い」と自分以外のせいにしてしまうのです。そうなると成長が止まってしまいます。
だから私は、生徒の解答までの全記述をと見て、本人が気づいていない“我流の勝手解釈”はないか?という点に意識を向けて指導をします。私の指導との間にズレがあれば修正していきます。
確かに、自分が間違っていることに“気がついてすらいない生徒”によく遭遇します。さらに、自分で気がついていないので、どう解決すればいいかも分からない状態です。よって、この状態に陥らないためにも、良い指導者に見てもらうことは大切です。
自分以外の人に見てもらう。そうすることで、自分では気が付かなかった発見があります。
勉強の基本は、自力で知識を自分のものにすること。だからこそ、良い指導者から基本に忠実な本筋を教わり、忠実に守り続けることをやってほしい。

当たり前のことなんです。でも、できない人は多いんじゃないかな。

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加藤哲也
専門家

加藤哲也(塾講師)

大学受験の桔梗会

●国立大受験に必要な6教科8科目の指導●総合型選抜・学校推薦型・国公立2次 小論文指導●最新のICTツールを導入。塾でも自宅でも授業が受けられます。●岐阜高専生の個別指導ができます。

加藤哲也プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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