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コラム
認知症になりやすい性格?
2017年10月3日
認知症になりやすい性格?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘認知症になりやすい性格?’という報告です。
「誠実さ」が認知症に対して保護的に働くことが、複数の研究で示唆されている。米国・フロリダ州立大学の研究者らは、「誠実さ」の特定の因子が認知機能障害に対し最も保護的であるか、これらの関連が患者背景的因子や遺伝的リスクにより緩和されるかについて検討を行った。 Health and Retirement Studyより、「誠実さ」の因子測定を完了しており、ベースライン時の評価で正常な範囲の認知機能を有している、最大6年間のフォローアップ期間中に1回以上の認知機能測定を実施した1万1,181例を、分析のために抽出した。
主な結果は以下のとおり。
・認知症リスクと最も強く、最も一貫した関連が認められたのは「責任感」であり、認知症リスクの約35%減少が認められた。「自制心」、「勤勉さ」も保護的な因子であった。
・この関連は、臨床的、行動的、遺伝的リスク因子でコントロールした際、一般的に類似していた。
・「責任感」、「自制心」、「勤勉さ」は、認知機能障害リスク減少の独立した予測因子でもあった。
著者らは「責任感のある人、自分の行動をコントロールできる人、ハードワークな人では、認知機能障害や認知症を発症する可能性が低く、臨床的、行動的、遺伝的リスク因子で調整後も、これらの関連に変化はないことが示唆された」としている。
認知症に性格も関係しているというのは少し驚きです。
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