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よく噛める人はメタボにならない?

佐藤浩明

佐藤浩明

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「よく噛める人はメタボにならない?」という報告です。
 よく噛める人ほどメタボリック症候群になりにくいことが、新潟大学と大阪大学、国立循環器病研究センターらの共同研究グループの検討でわかった。客観的な咀嚼能率の低下がメタボリック症候群の罹患と関連することを証明した研究は世界初。50~60歳代よりも70歳代で両者の関連は顕著になることも判明したことから、新潟大学歯学部の研究者は「噛めないことをはっきり自覚できない年代があぶない。高齢者は噛めないことによる生活習慣病リスクに注意すべきだ」と話している。
 研究グループは、大阪府吹田市民を対象に行っている疫学研究「吹田スタディ」の参加者中、50~70歳代の男女1,780人(平均年齢66.5歳)を対象に、基本健診と歯科検診を行った。参加者には歯周病検査のほか、ユーハ味覚糖株式会社と共同開発した専用グミゼリーを30回噛んだのちに増えた表面積を算出して咀嚼能率を評価した。
 その結果、対象者を咀嚼能率で4群に分けて解析した結果、最も咀嚼能率が高い群を基準とすると、咀嚼能率が2番目に低い群でメタボリック症候群リスクが1.46倍であることがわかった。これらの解析は、年齢や性、飲酒・喫煙・歯周病などを調整して行った。対象者の年代別に解析したところ、70歳代の男女では、咀嚼能率が低下した3群すべてにおいて、メタボリック症候群リスクが1.67~2倍近くに高まっていた。一方で、50~60歳代の男女では、咀嚼能率とメタボリック症候群リスクとの間に有意な関連は認められなかった。研究グループは、今回の断面調査にとどまらず、噛める人と噛めない人を対象とした追跡調査を行っているという。
 噛む能力もメタボと関係しているとは驚きですね!
吾妻小富士
 吾妻小富士の山頂付近にも雪が積もってきたようです!

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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