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運動の好き嫌いは遺伝子が決める?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「運動の好き嫌いは遺伝子が決める?」という報告です。
 運動するよう言われたときに、ジムでトレーニングするか、ベッドにもぐりこむかは、その人の遺伝子に左右される可能性が、新しい研究で示唆された。多くの人は運動により脳内のドパミンレベルが上昇することで精神的な報酬を得る。ドパミンは、動機づけや喜び、幸福感に関連する神経伝達物質だが、一部の人では、ドパミンの放出を妨げる遺伝子の働きにより、この恩恵に浴していないと、研究を主導した米ジョージア大学の研究者は述べている。同氏によると、米国では十分な有酸素運動を行っている成人は約半数で、推奨される筋肉トレーニングと有酸素運動を併用している人は20%に過ぎず、米国成人の3分の1はまったく運動を行っていない。
同氏らは、まず、健康的で活動的なラットと不健康で非活動的なラットを用いた研究を行い、これらの2つのタイプのラットではドパミン活性に関わる遺伝子に違いがあることを突き止めた。その後、3,000人強の成人を対象とした臨床研究から基礎研究と同様な結果が得られたという。「ドパミンは喜びを感じ、衝動を制御する脳内化学物質であり、その遺伝子の活性により運動するか、座りがちな生活習慣を選ぶかが決まる可能性がある。今回の予備的研究から、運動への動機づけと嗜好は遺伝的にプログラムされていることが示唆される」と、米レノックス・ヒル病院の研究者は述べている。なお、今回の知見は、一部の人が運動しすぎることの説明にはならないという。
 しかし、運動しても楽しさを感じられない人は、“ナマケモノ”のような生活をすることが運命づけられているわけではない。米マウントサイナイ・セントルークスト病院の研究者によると、遺伝的に運動を楽しめない人でも、これを克服し、健康的な生活習慣を身につけることはできるという。「遺伝子は非常に重要な要素ではあるが、変えられないものは何ひとつない。運動から喜びや報酬を得られるように脳内のプログラムは書き換えられる」と、同氏は述べている。ジョギングから喜びを得られないタイプの人間なのに、健康のために運動しなくてはいけない場合はどうすればよいのだろうか?その解決策として、心から楽しめる運動をみつけること、他の人と一緒に運動することの2点を同氏は挙げている。「運動を義務だと思うと、継続する理由がみつけられない」と、同氏は説明する。
 何事も遺伝子が決めるわけでは無い様ですね...
おとぎ紅葉
 所々で秋の気配が感じられます!

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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