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早めの夕食摂取で減量?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「早めの夕食摂取で減量?」という報告です。
 夕食を午後2時にとり、残りの時間は何も食べないで過ごすと、過体重者では空腹感が減り、夜間の脂肪燃焼がやや増えることが、小規模な研究で示された。筆頭著者である米アラバマ大学の研究者らは、この方法は肥満を治癒するものではないが、減量法のひとつとなる可能性があり、大規模研究で効果を検証する価値があるとしている。この方法は、“time-restricted feeding(食事時間制限法)”と呼ばれるもので、一定の時間内に食事をすませ、残りの時間は何も食べないことを指す。これまでの基礎研究から、この方法で体脂肪量が減少し、慢性疾患リスクが低減することが報告されている。
 今回の研究で参加者には、午前8時から午後2時までの間に食事をする食事時間制限を4日間行ってもらい、続けて午前8時から午後8時までの間に食事をする通常の食事パターンを4日間続けてもらった。食事は研究者の監視下で提供されたもののみとし、どちらの食事パターンもカロリー摂取量は同等に設定した。
 その結果、食事時間を制限すると、一般的な食事パターンに比べて、全体的なカロリー消費量や脂肪燃焼量には差はみられなかったが、夜間のある一定時間における脂肪の燃焼量が増加していた。同氏によると、これは食事時間の制限が炭水化物と脂肪の燃焼を交換する身体能力を高めることによるもので、“代謝柔軟性”と呼ばれる現象だとしている。なお、午前8時半から午後7時半の脂肪燃焼量には、2つの食事パターンで差はみられなかった。同氏によると、ヒトには体内時計が備わっており、代謝機能の多くは午前中にもっともよく働くという。この体内時計と同期して食事をとることが、脂肪燃焼にはよいことを同氏は指摘しているが、食事時間の制限が長期にわたる体重管理に有効かどうかは明らかではないとしている。
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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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