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右利きは180万年前から?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「右利きは180万年前から?」という報告です。
 ヒトが右手を好んで使うようになった時期は、従来考えられていたよりも早かった可能性がある―こんな研究結果が報告された。
 タンザニアで見つかった180万年前の初期人類ホモ・ハビリスの化石の顎から、右利きの最古のエビデンスが見つかった。上の前歯の唇側には擦り傷があり、そのほとんどが左上から右下へと走っていたという。この傷は、口に入れた食べ物を左手で引っ張りながら、右手に持った石器で切断したときにできたものだと考えられる。この印は、ホモ・ハビリスの個体が右利きであることを示唆しており、ネアンデルタール人以前のヒトで右手の優越性を示した初めての有力な証拠と思われる。
 米カンサス大学の研究者は、「この知見は、脳の非対称性についても多くのことを示唆している。ホモ・ハビリスに脳の非対称性がみられ、類人猿よりも我々に近いことは既にわかっているが、これが利き手にも拡大されたことが鍵である」と話す。
 「利き手と言語は異なる遺伝子システムによってコントロールされているが、いずれの機能も左脳に由来するため、この2つには弱い関連性がある。ひとつの化石標本から明確な結論を導くことはできないが、さらに研究が進めば、右利き、大脳皮質の再編成、言語能力が人類の起源の重要な要素だと判明するだろう」と、同氏は述べている。ヒトの90%は右利きだが、類人猿では半々である。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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