暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「チョコレートは健康に良いは本当か?」という報告です。
既存の研究を解析した結果、チョコレートに含まれるカカオは実際に身体によいという新たな裏づけが得られたことが報告された。ただし、チョコレートによる日常の健康への影響は不明であり、利益が害を上回る摂取量や種類についても明確にされていない。いずれにせよ、「チョコレートとともに摂取されるカロリーと糖分を無視すべきではない」と、研究著者は述べている。
米国立衛生研究所(NIH)と製菓企業による研究、さらに米国心臓協会(AHA)と製薬企業による知見の結果、カカオフラバノールを含む食品を摂取した群では、中性脂肪値が低いことが判明したという。また、炎症や血糖値をコントロールする能力の向上が示されたほか、「善玉」コレステロール値にもやや上昇がみられた。これらの差は「軽度~中等度」であったものの、統計的に有意であった。また過体重やその他の健康問題の有無にかかわらず、同様の効果が示された。
現時点でチョコレートの至適な摂取量についてはわかっていないが、ほとんどの既存研究はダークチョコレートを対象としたものであったという。ダークチョコレートはカカオの含有率が高く、砂糖は少ないか、全く含まれていない。今回の知見を、砂糖や脂肪分の量が異なる他のチョコレート菓子に一般化すべきではないと、研究共著者は指摘している。
今回の研究には参加していない専門家、米ルイジアナ州立大学の研究者は、「カカオフラバノールが有益である理由は、糖尿病や心疾患に関連する炎症を抑える作用があるためだ」と話し、「カカオの効果を打ち消さないためには、無糖のカカオサプリメントを用いるか、健康によい食品にカカオを追加するとよい。オートミールにスプーン2杯ほどのココアをかけたり、エクストラダークココアを利用したりすると効果的だ」と勧めている。