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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「コンピュータープログラムよりも医師の方が診断は的確?」という報告です。
高度な症状チェック機能をもつウェブサイトやアプリが登場しているが、診断精度においては依然として本物の医師のほうが優れていることが、新たな研究で報告された。
研究を実施した米ハーバード大学の研究者によると、コンピュータプログラムに比べて、医師は初回で正しい診断に至る確率が2倍であったという。その差は複雑な症例になるほど広がったが、全体的にみても医師のほうがはるかに優れていたと、同氏は述べている。
今回の結果では医師は72%の確率で直ちに正しい診断を下したのに対し、症状チェックプログラムは34%程度であった。診断名の候補を3つまで挙げることができる条件でも、人間の医師はコンピュータより優れていた。3つのなかに正しい診断が含まれていた確率は、医師では84%、プログラムでは51%であった。
結膜炎や副鼻腔炎などの比較的単純な疾患では、正答率はコンピュータが40%、医師は65%で、さほど差は開かなかった。しかし、極めて複雑な健康問題になると、正答率はコンピュータで24%、医師は79%と、人間の医師が3倍の成績を達成した。
米国家庭医学会の研究者は、この結果にさほど驚きはないと述べ、このような診断プログラムは医師に取って代わるものではなく、医師の判断を補助させることが最良であるとの考えを示している。「コンピュータは膨大な量のデータを分類できるため、医師が診断を確立した後に大量のガイドラインや治療プロトコルを調べさせ、選別するようなことも可能と思われる」と、同氏は言う。