暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「カフェイン摂取で認知症予防?」という報告です。
認知機能に対するカフェインの保護効果は、ヒト以外の報告で認められている。ヒトに対する研究では一貫性は示されていない。米国・ウィスコンシン大学の研究者らは、65歳以上の女性を対象とし、カフェイン摂取と認知障害または認知症疑いの発生率との関連を調査した。
対象は、カフェイン摂取量の自己申告データを有する女性6,467人。カフェイン摂取量のベースラインレベルによりグループ化し、危険因子(ホルモン療法、年齢、人種、教育、BMI、睡眠の質、うつ病、高血圧、心血管疾患の既往、糖尿病、喫煙、アルコール摂取量)で調整した後、認知症疑いまたは複合認知障害発生までの時間分布の違いを評価するため、比例ハザード回帰を用いた。
主な結果は以下のとおり。
・中央値以上のカフェインを摂取した女性群(平均:261mg)では、中央値以下の群(平均:64mg)と比較し、認知症(危険率0.74倍)、任意の認知障害(危険率0.74倍)発生の可能性が低かった。
・本調査結果より、中央値を上回るカフェイン摂取をしている高齢女性では、認知症疑いや認知障害の低危険率が示唆された。これは、カフェイン摂取と加齢性認知障害との逆相関を示した既知の文献と一致していた。