暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「今シーズンはインフルエンザの流行が早い?」という報告です。
沖縄県のインフルエンザ流行が、例年にない早い立ち上がりを見せている。全県では7週連続で増加し、第40週(~10月9日)には定点当たり6.22人と高水準に達した。地域別には、那覇市で定点当たり11.17人と注意報レベルである10人を超えてしまった。現在の沖縄県の流行から何が読み取れるのか。
沖縄県で最も高かったのは2009/10年シーズンで、新型インフルエンザが発生した年だった。この時の流行は全国的に夏に始まり、冬にかけて再燃した。新型発生という特殊事情があったことを考慮し、通常シーズンだけでみると、今シーズンは例年にない早い立ち上がりとなる可能性が高い。ちなみに昨シーズンの全国的な流行入りは年が明けてからで、9年ぶりの遅い立ち上がりだった。
気になるのは流行しているウイルスのタイプ。沖縄県のウイルス検出状況によるとその全てがAH3型(A香港型)だった。同県は昨シーズンも、流行当初に検出されたタイプはAH3型が主流だった。AH3型は他のタイプに比べて重症化しやすいと言われている。早めのワクチン接種で、重症化を防ぎたいものだ。第40週のデータを感染者の年齢別で見ると、10歳代が107人で最も多く、0-9歳が72人、60歳以降が63人で続いている。
まだシーズンが始まったばかりで予断を許さないが、沖縄県の流行の現状からは、(1)早い流行の立ち上がり、(2)AH3型の先行、(3)10歳代以下で流行――という特徴が見えてくる。沖縄県の流行状況が必ずしも全国の流行を先取りするものではないが、先行指標の1つとして考慮しておく必要はありそうだ。