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インフルワクチンは鼻より注射が良い?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「インフルワクチンは鼻より注射が良い?」という報告です。
 間もなくインフルエンザシーズンが到来するが、鼻スプレー型のインフルエンザワクチンは効果が低いため使用すべきではないとの見解を、米国小児科学会(AAP)が発表した。
 今回の声明は、今シーズンは鼻スプレー型ワクチンを使用すべきでないとする米国保健当局の勧告を支持するものだ。声明の共著者の1人は、「新たな研究で、近年のインフルエンザシーズンでは鼻スプレー型ワクチンに比べ、注射のほうが有意に優れた予防効果が得られることが示されている」と述べている。
 米国疾病管理予防センターによると、2015~16年、鼻スプレー型ワクチンの2~17歳の小児における有効性はわずか3%であったのに対し、注射型ワクチンは63%であったという。「われわれは小児にできる限り最善のインフルエンザ予防を提供したいと考えている。最近の研究から、注射型ワクチンのほうが高い保護効果を得られる可能性が高いことが示されている」と付け加えている。
 AAPはさらに声明のなかで、特定集団へのワクチン接種に特に力を入れるよう勧告している。たとえば、全ての医療従事者、インフルエンザによる合併症リスクを上昇させる疾患をもつ小児~10代、米国先住民の小児、5歳未満(特に2歳未満)の小児を含むハイリスク児に接触する家族や保育者などが対象となる。
 妊娠中および授乳中の女性もワクチンを接種する必要があるという。インフルエンザの予防接種は妊娠中のどの時期に受けても安全とされている。また、妊婦はインフルエンザによる合併症のリスクが高いため、予防接種が重要である。妊婦がワクチンを受けることで、生まれる児にも生後6カ月まで予防効果が得られる。また、授乳でも新生児の予防効果を高めることができると、米シアトル小児病院の研究者は述べている。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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