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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「高齢者の視力低下は認知症に関連?」という報告です。
視力障害と認知障害は共に高齢者のQOLを左右する重要な問題であるが、両者には関連があるのだろうか。奈良県立医科大学眼科学の研究者らは、奈良県在住の65歳以上の高齢者を対象とした研究を行い、認知障害は視力障害と有意に関連していることを明らかにした。著者は、「認知障害のリスクを減らすためには良好な視力を維持することが重要である」とまとめている。
今回研究グループは、眼科検診と認知機能検査(MMSE)の両方を受けた68歳以上の計2,818例(平均76.3±4.8歳)について解析した。評価に際して、軽度視力障害は最高矯正視力(BCVA)が0.2logMAR超、認知障害はMMSEが23ポイント以下と定義した。
主な結果は以下のとおり。
・平均認知障害スコアは27.3±2.3で、5.7%が認知障害ありと判定された。
・認知障害または視力障害を有する人の割合は年齢に伴って増加し、視力と認知障害スコアとの間に有意な関連が認められた。
・軽度視力障害を有する人は、有さない人と比較して、認知障害を有するリスクが2.4倍高かった。