暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「冷たすぎると痛い理由が判明?」という報告です。
氷水に触れた際に痛いと感じるのはなぜ―。京都大のチームが冷たい刺激物をきっかけに細胞の中から分泌される活性酸素が痛みを引き起こすことを、人由来の細胞やマウスの実験で特定した。
大腸がんに使われる抗がん剤を服用した患者が、冷えを痛いと感じることにヒントを得た。研究結果で抗がん剤による痛みのメカニズムが分かり、同研究者は「抗がん剤の副作用の軽減や、軽度の冷え症の緩和にも役立つ可能性がある」としている。
チームが人の細胞に抗がん剤に似た薬を加え、温度を下げたところ、約15度で痛みに関与するタンパク質「TRPA1(トリップエーワン)」が過敏化した。一方、活性酸素をなくす薬を加えた細胞は温度を下げても過敏にならなかった。
また、マウスが痛みを感じると足をなめる習性を利用。約5度に冷やした鉄板の上に抗がん剤を与えたマウスをのせると足をなめたが、さらに活性酸素をなくす薬を投与するとほぼ全てのマウスが、足をなめる時間が減った。
2種類の実験から、冷たいものに触れると細胞内から出た活性酸素でTRPA1が刺激され、痛みが生じるのではないかと考えたという。