暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ニンニクは動脈に良い?」という報告です。
今回の研究は末梢動脈閉塞性疾患に対してニンニクが有効かどうか調べた研究です。末梢動脈閉塞性疾患を有する40~75歳の男女が登録されました。追跡期間は12週間です。被験者には、ニンニクパウダー(800mg)あるいはプラセボによる治療を毎日続けてもらいました。また、両群共に運動療法を併用しました。
その結果、ニンニク群では無疼痛歩行距離が161.0±65.1mから207±85.0mに延長し、プラセボ群では172.0±60.9mから203.1±72.8mに延長しました。ほとんど差がないように思いますが、この文献では一応、距離の伸び幅に統計学的な差があったと記載されています。また、拡張期血圧、血小板凝集能、血液粘度、血清コレステロール濃度はニンニク群で有意に減少していたそうです。副作用として、ニンニク群の被験者では、有意にニンニク臭いと訴えた人が多かったそうです。
このニンニク療法、短期では効果が出ないようで、少なくとも5週間以上は毎日しっかり飲み続けたほうが良いと結論付けられています。ニンンクによって末梢の血流が増加するという報告もあり、摂取して幾らかなりとも効果があるのかも?知れません。