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仕事上の会食は心臓に悪い?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「仕事上の会食は心臓に悪い?」という報告です。
 典型的な「仕事上の付き合いでする食事」は、牛肉や豚肉、甘い飲料、加工食品やアルコールがふんだんに含まれるものだが、こうした食事は心臓に大きな負担となり、アテローム性動脈硬化のリスクを高めることがわかった。
 米マウントサイナイ・アイカーン医科大学の研究で外食、慌ただしく食べる軽食、過度の飲酒などを含むこうした食事パターンは、いわゆる西洋式の食事であること以上に良くないという。
 同研究者らは、40~54歳のスペイン人4,000人超を対象に、「地中海食」「西洋式の食事」「仕事上の付き合いでする食事」という3つの食事パターンが心臓にもたらす影響を検討した。地中海食は、果物や野菜、全粒穀物、豆類、ナッツ類が豊富で、西洋式の食事は赤肉や加工肉、バター、高脂肪の乳製品、精製穀物が多く含まれる。
 対象者はいずれも健康に問題がなく、心疾患の徴候は認められなかった。約40%の人は地中海食、40%の人は西洋式の食事、20%の人は仕事上の付き合いでする食事のパターンに該当した。動脈画像検査および超音波検査によりアテローム性動脈硬化の初期徴候を調べた。その結果、仕事上の付き合いでする食事をしていた群では、心血管リスクのプロファイルが有意に悪く、特にアテローム性動脈硬化のリスクが高かった。この結果は年齢、運動習慣、喫煙歴などの影響を及ぼす因子を考慮しても変わらなかったという。
 同研究者は、「仕事で摂取する食事は本当に悪影響があり、動脈に大きな打撃を与え、心血管疾患リスクに大きく寄与する」と述べている。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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