暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「長生きするには家族が大事?」という報告です。
高齢者にとって、親しい友人よりも密接な家族関係のほうが、寿命を延ばすために重要であるという研究結果が報告された。配偶者以外の家族と極めて親密であった人は、5年以内の死亡リスクが約6%であったのに対し、家族と親密でない人は約14%であったという。特に、家族と親密でない人では心筋梗塞や脳卒中になるリスクが上昇していた。
研究を率いたカナダ、トロント大学の研究者は、「自分の健康状態がよくないときなどに、家族はそばにいてくれる可能性が高いが、友人とのネットワークは常に一定であるとは限らない。ただし、家族が負担やストレス、危害の元となるケースも多々あり、また、家族だからという理由だけで助けなければならないわけでもない。しかし多くの場合、家族は最も近くにいて健康状態を明かすことのできる相手である」と説明している。
今回の研究は、全米調査のデータを用いて社会的関係と長寿の関連性を調べたもの。同調査では、高齢者に最も親しい人を5人まで挙げてもらい、それぞれの人との関係性の詳細、およびどのくらい親しいと感じているかを示してもらった。配偶者を除くと、親しい人は平均3人であり、ほとんどの人がその関係性から多くの支援を受けていると感じていた。多くの人は既婚であり、健康状態は良好で、それほど孤独ではないと回答したこともわかった。親しい人のリストに配偶者以外の家族を多く挙げた人は、その親密さにかかわらず、リストに挙げた家族が少なかった人に比べて早期に死亡する確率が低かった。
そのほかにも、早期死亡リスクの低さに関連する4つの因子が特定された。結婚していること、友人や家族との広いネットワークがあること、社会組織に参加していること、友人と親密であると感じていることである。一方で、友人と過ごす時間の長さ、社会的支援の利用しやすさ、孤独感は、重要性の低い因子であることがわかった。