暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「二つの体内時計が睡眠周期に関与?」という報告です。
睡眠を遮断したときの脳の各領域の反応には、「体内時計」と「体内砂時計」がともに影響していることが新たな研究で示され、報告されました。
ベルギー、リエージュ大学の研究グループが実施した今回の研究では、健康かつ若年のボランティア33人に42時間起きていてもらい、その間に注意力および反応時間の試験を実施し、さらにMRI検査により脳活動を記録した。予想通り、断眠時間が長くなるほど試験の成績は低下していた。一方で、検査の結果、「概日リズム」と「恒常的睡眠欲」という2つの基礎的な生物学的プロセスの間に複雑な相互作用があることが明らかにされた。
米ハーバード大学の研究者によると、概日リズムは時計のようなもので、光と暗闇に反応して睡眠・覚醒サイクルを決定する。それに対して、睡眠欲は砂時計のようなものであり、起きている時間が長くなるほど眠りたい欲求が増大する。このため、たとえば午前7時から翌朝の午前7時まで起きていた後に寝る場合、眠りには落ちるものの、「体内の目覚まし」が鳴って数時間で目が覚めるのだと同氏は説明する。「睡眠時間の長さを決定する主要因は、起きていた時間の長さではなく、体内の『時刻』である」と同氏は話す。睡眠の専門家である米ワシントン州立大学の研究者は、「この2つのプロセスは以前から認識されていたが、今回の新たな知見から、断眠中に各プロセスが異なる脳領域にどのように影響を及ぼすのかが明らかにされた」と述べている。しかし、多くの人にとって重要なことは、単純に睡眠を多く取ることだと同氏は言う。