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気が若いと認知症になりにくい?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「気が若いと認知症になりにくい?」という報告です。
 主観年齢は、高齢者のアウトカム変動に関連する加齢の生物心理社会学的マーカーである。認知領域においては、高齢者が実年齢よりも高齢だと感じることが、低認知能力や急激な認知機能低下と関連するといわれている。フランス・モンペリエ大学の研究者らは、主観年齢と認知障害や認知症リスクとの関連を検討した。
 対象は、Health and Retirement Studyの被験者である65歳以上の高齢者5,748例。主観年齢、認知機能の測定は、ベースラインで調査し、認知機能についてはは2~4年間フォローアップ調査した。ベースライン時において、認知機能障害のない対象者のみ含まれた。フォローアップ期間中、対象者は「正常機能」「認知症ではない認知機能障害(CIND)」「認知症」の3群に分類された。
 主な結果は以下のとおり。
・ベースライン時の主観年齢の高さは、フォローアップ時のCIND(危険率1.18倍)、および認知症(危険率1.29倍)の傾向と関連していた(年齢、他の人口統計学的要因、ベースラインの認知機能で調整後)。
・運動不足と抑うつ症状は、部分的に関連していた。
 結果を踏まえ、著者らは「主観年齢の高さは、その後の認知機能障害や認知症リスクのマーカーとなりうる」としている。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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