暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「魚アレルギーのある際は鶏肉にも注意が必要?」という報告です。
魚は、最もアレルギーを起こす食べ物の1つであり、その特徴として、異なる魚間でも臨床的に交差反応を示す可能性が高いことが広く知られている。一方で他の食物アレルギーとの関連は十分わかっていない。ルクセンブルク保健研究所の研究者らは、魚と鶏肉が交差反応を起こしうることを明らかにした。魚アレルギーおよび鶏肉アレルギーの患者は、それぞれ鶏肉または魚にも食物アレルギーを呈するリスクを有している恐れがあるという。著者は、「この臨床的な現象は、パルブアルブミン、エノラーゼおよびアルドラーゼに交差反応性のあるアレルゲンによる『魚-鶏肉症候群』と呼ぶことを提唱する」と報告している。
研究グループは、鶏卵への感作を伴わずに鶏肉に対するアレルギーを有する患者において、魚と鶏肉との臨床的な交差反応の関連を調べた。
主な結果は以下のとおり。
・鶏肉パルブアルブミンならびに2つの新しいアレルゲン(アルドラーゼおよびエノラーゼ)が、それぞれで同定された。
・魚と鶏肉のアレルゲンは、高度に交差反応を起こした。一方、魚または鶏肉のアレルゲンに対する高い阻害率は、魚または鶏肉への患者の最初の感作と相関した。
・煮るか焼いた場合、鶏もも肉と鶏手羽肉でパルブアルブミンが、鶏むね肉でエノラーゼとアルドラーゼが検出可能であった。