暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「腎臓を悪くする生活習慣?」という報告です。
不健康な生活習慣因子が重積するほど慢性腎臓病(CKD)リスクが高まることを、福岡大学スポーツ科学部の研究者らが報告した。なかでも定期的な運動習慣がないこと、遅い時間の夕食や就寝前の間食といった食習慣がCKD有病率と有意に関連することがわかった。同氏らは、CKD予防を目指した患者指導では、不健康な生活習慣のなかでもとくに運動や不規則な食生活の是正に配慮する必要があるとしている。
これまでの研究で、CKDの発症には高血圧や糖尿病、メタボリックシンドロームのほか、喫煙や過度なアルコール摂取、肥満、身体的不活動、不健康な食習慣などの因子が関連することが報告されている。しかし、これらのリスク因子の重積がCKD発症にどのような影響を及ぼすのかは明らかにされていない。そこで、同氏らは、中年期から高齢期の日本人男性を対象に、不健康な生活習慣とCKD有病率との関連を検討する横断研究を実施した。
年齢やBMI、喫煙習慣などの複数因子を調整後の解析の結果、不健康な生活習慣因子が0~1個の群に比べて、4個以上の群ではCKDの有病率が4倍以上、有意に高いことがわかった〔危険率4.67〕。なかでも、中等度の運動習慣がないこと(同3.06倍)、遅い時間の夕食(同2.84倍)、就寝前の間食(同2.87倍)といった生活習慣因子がCKD有病率と有意に関連していた。