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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「恐竜にも腫瘍が出来る?」という報告です。
恐竜にも腫瘍が発生し、しかも一部の恐竜では特に発生しやすい傾向があることが、英サウサンプトン大学の研究で示唆された。同研究者らは、「ハドロサウルス」として知られる小型恐竜、テルマトサウルス・トランスシルヴァニカスの顎骨の化石から、顔面の腫瘍を発見した。その後の画像診断で、この腫瘍はエナメル上皮腫という非がん性腫瘍であることが判明した。この腫瘍はヒトやその他の哺乳類、一部の現生爬虫類でもみられるという。
同氏は、「化石記録では初めての発見であり、小型恐竜で詳細が報告されたのも初めてだ。テルマトサウルスはハドロサウルスの系統樹ではルート(起源)に近い種だとされており、進化早期の種で今回のような変形がみられたことは、ハドロウイルスでは他の恐竜よりも腫瘍が生じやすいことを裏づけるエビデンスとなる」と話している。
この顎骨は6700~6900万年前のもので、ルーマニア西部トランシルヴァニア地方の「恐竜の谷」で発見された。顎骨から、この恐竜は若くに死亡したことがわかったが、正確な死因は不明である。同氏らは、この腫瘍におそらく痛みはなく、直接の死因ではないと考えている。しかし、捕食者が腫瘍をみれば個体が弱っているサインだと捉え、攻撃を加える可能性があることなどから、間接的な死因となった可能性はあるという。
著者の1人は、「今回の発見は、ヒトと恐竜には従来の想定よりも共通点が多いことを示唆している。ヒトでもエナメル上皮腫は生じることがあるからだ」と話している。