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適量のパスタは減量にも効果的?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「適量のパスタは減量にも効果的?」という報告です。
 新たな研究で、イタリア料理で用いられる小麦の加工食品「パスタ」の摂取が、実は減量に有効である可能性が示された。2万人弱のイタリア人のデータを分析した結果、適度なパスタの摂取は過体重や肥満リスクの低下と関連することがわかった。筆頭著者である研究者は、「今回の知見により、個人の嗜好でパスタ料理を楽しむことは、正常範囲内の体格指数(BMI)を維持し、ウエスト周囲長を減らし、ウエスト・ヒップ比を改善することにつながる可能性が示された」と述べている。
 近年では、肥満への懸念からスパゲッティ、マカロニ類をはじめとするパスタの摂取を避ける傾向がみられていたが、同氏は「パスタを食べることが体重増加につながることはなく、むしろその逆であることが判明した」と強調し、この知見はこれまでの考えを改めるきっかけになるとの見方を示している。
 今回の研究はの解析の結果、男女ともに、パスタの摂取量が多いほど地中海食の頻度が高いことがわかった。また、パスタの摂取量はBMIやウエスト周囲長、ウエスト・ヒップ比と逆相関を示し、過体重および肥満の有病率の低下と関連していた。なお、研究グループは、どの程度の量までパスタを摂取できるかについては言及していないが、過剰な摂取と体重増加との間には関連がみられたとしている。「肥満の人は、適正体重~過体重の人に比べて、高齢で、社会経済的地位が低く、ウエスト周囲長やウエスト・ヒップ比が大きく、また、1日あたりのパスタの消費量は多い傾向がみられた」と、責任著者である研究者らは述べている。しかし、今回の研究から、パスタを含めた地中海食を適度に摂取することは健康によいことが示されており、「減量を目指す人はパスタを避ける必要はない」と同氏は強調している。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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