暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「男性は寝不足でも寝過ぎでも糖尿病の危険?」という報告です。
男性では、過眠と睡眠不足のどちらも糖尿病リスクを高めることが、欧州の新しい研究で示された。一方で、女性ではこうした傾向はみられなかったという。「たとえ健康であっても、寝過ぎや睡眠不足は健康に有害でありうる。今回の研究では、健康の鍵を握る“糖代謝”に、睡眠の質がどれほど重要な役割を担っているのかが示された」と、研究を主導したアムステルダム自由大学医療センターの研究者は述べている。
今回の研究では、欧州14カ国の健康な成人800人近く(平均年齢44歳、女性が約6割)を対象に、睡眠時間とインスリン感受性や膵β細胞機能との関連を検討した。対象者の1日の平均睡眠時間は7.3時間であった。
その結果、男性では、睡眠時間が1日7時間と平均レベルであった人に比べて、睡眠時間が最も長かった群と最も短かった群では、ともにインスリン感受性や膵β細胞機能が低下しており、これらが糖尿病リスクの上昇につながることがわかった。
しかし、女性では逆に、睡眠時間が平均レベルだった人に比べて、睡眠時間が最長あるいは最短だった群では、インスリンへの反応性が高く、膵β細胞機能も高まっていることが判明した。これらの知見から、睡眠障害は、女性では糖尿病リスクを高める要因とはならない可能性が示唆されるという。同氏らによると、この研究は、睡眠障害が糖尿病リスクに及ぼす影響には性差があることを示した初めてのものだが、睡眠障害と男性の糖尿病リスク上昇との因果関係を証明したわけではないとしている。社会や生活習慣の変化に伴って、1日の平均睡眠時間は、過去50年間で1.5~2時間短くなっており、糖尿病の有病率はその間、倍以上に上昇していると、同氏らは指摘している。