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最低限の運動でも健康維持には有用?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「最低限の運動でも健康維持には有用?」という報告です。
 最低限の身体活動でも高齢者にプラスの効果をもたらし得る。欧州心血管疾患予防リハビリテーション学会(EACPR)で発表されたフランスの研究によると、たった15分間の毎日の運動でも死亡リスクを低下させるのに十分である。
 サン=テティエンヌ大学病院の科学者らは研究2件のデータを解析した。そのうちの一つであるフランスの研究は2001年に65歳の被験者1011人を対象に行われ、12年にわたり被験者らを追跡調査した。二つ目の研究は国際研究であり、60歳の被験者122417人を対象に行われ、平均10年にわたり被験者らを追跡調査した。被験者の身体活動は代謝当量(MET)で測定され、4つのグループ(「無活動」「低度」「中程度」「高強度」に分類された。
 追跡期間中、フランスの研究では被験者の9%が死亡し、国際研究では15%が死亡した。この死亡率の結果から、身体活動レベルが高いほど死亡リスクが低いことが分かった。無活動の被験者と比べて、身体活動レベルが低度の被験者は死亡リスクが22%低く、身体活動レベルが中程度の被験者は死亡リスクが38%低く、最も活発に活動する被験者は死亡リスクが35%低かった。
 「これら2件の研究データを調べた結果、高齢者は身体活動をすればするほど、得られる健康効果が大きいことが分かりました。健康効果の増大が最も大きかった群は低度運動群であり、中程度運動群と高強度運動群では低度運動群ほど増大しませんでした」と研究著者は説明した。低身体活動群が費やした時間は、一般に推奨される活動時間の約半分であった。その活動量は1日15分の活発な歩行に等しいものであった。運動を始めた人にとっては、この15分が「妥当な運動目標」になり得る、と同氏は述べた。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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