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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「携帯のハンズフリーも危険?」という報告です。
運転中のハンズフリー通話は、携帯電話を手で持って通話する場合と同じように注意散漫になり危険である可能性があることが、英サセックス大学の研究でわかった。同研究者らは、自動車の運転映像を用いてテストを実施。視覚的な想像を促すような会話をしながら映像をみた場合、被験者は危険に気づきにくくなることを明らかにした。
「携帯電話を手に持たない“ハンズフリー”であれば運転中に通話しても安全だと誤解している人は多いが、今回の研究はそうでないことを示している。会話をすると運転者はその内容を視覚的に想像してしまうため、たとえハンズフリーであっても注意散漫になる可能性はある。この視覚的な想像の処理は、道路の前方に見えるものの処理と競合する」と同氏は話す。
ハンズフリー通話をしながらテストを実施した場合、被験者が注視する前方の道路の範囲は狭くなり、危険が直接見えているにもかかわらず認識できていなかった。この結果は、会話によって従来の想定以上に脳の視覚処理能力に負荷がかかることを示唆しており、運転中の通話はハンズフリーであれ手持ちであれ、危険であることを示している。
同氏は、「今回の知見は、実生活における携帯電話での通話にも影響する。電話の相手から物を置いた場所を尋ねられれば、運転者は脳内に部屋を思い描いて探そうとする。あるいは、単に電話の相手の表情を想像することもあるだろう。運転中は携帯電話の電源を切っておく以外に安全な方法はない」と述べている。