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禁煙外来の利用はまだまだ少ない?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「禁煙外来の利用はまだまだ少ない?」という報告です。
 禁煙経験者に試みた手段を尋ねたところ、禁煙外来の利用はわずか11.1%にとどまることがキュア・アップ社のインターネット調査で分かった。敬遠する理由として最も多かったのは「通院が面倒」だったほか、コストや通院時間の確保を心配する声が目立った。一方で、禁煙外来での治療経験者は、「吸いたい」という気持ちの抑制や禁煙のストレスが通院で解消されたと答えており、有効な手段としての禁煙外来に対する認識が依然として低い実態が明らかになった。
 調査では、2016年2月にインターネットを通じ禁煙希望者515人と禁煙挑戦者160人に治療実態や禁煙外来の利用目的などを質問した。禁煙で試したことがある方法(複数回答)について質問したところ、「飴、ガム、フリスク」が44.6%と最も多く、「禁煙パイポ、禁煙パイプ」24.9%、「ニコチンガム」15.9%と続いた。「禁煙外来」の利用は11.1%で5番目となった。禁煙外来を利用しない人の理由(同)では、「通院が面倒」42.0%、「コストが高い」35.8%、「通院する時間がない」22.8%が上位を占めた。
 禁煙に挑戦したものの継続できなかった原因(複数回答)として多かった回答は、「『吸いたい』という気持ちを抑えられなかった」が39.5%と最多だった。次いで「口さびしさ」31.5%、「何となく、一本だけ吸ってみたらやめられなくなった」28.0%、「仕事のストレスをたばこで解消できないことに耐えられなかった」24.8%と続き、心理的な負担軽減や習慣化された行為を変えることの難しさが浮き彫りになった。禁煙で試した手段で解消されたポイント(同)を聞くと、ニコチンガム(処方箋がなくても購入可能なもの)の利用者では、「口さびしさ」32.7%が最多となった。一方、禁煙外来利用者の回答では、「『吸いたい』という気持ちを抑えること」34.7%、「禁煙することによるストレス」24.0%が上位2位となり、ニコチンガムに比べて心理的な負担の軽減をより感じていることが分かった。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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