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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「心肺持久力が高いと糖尿病になりにくい?」という報告です。
心肺持久力が高いと糖尿病前症や2型糖尿病の発症リスクが低減することが、新しい研究で報告された。米ミネソタ大学の研究者は、「今回の知見は、一般に広く信じられている『身体を鍛えることは、糖尿病前症や2型糖尿病の予防につながる』とする説を裏づけるものだ」と述べている。
この研究は、バーミンガム(アラバマ州)、シカゴ、ミネアポリス、オークランド(カリフォルニア州)に住む、糖尿病のない18~30歳の成人男女4,300人強を対象としたもの。1985~1986年にトレッドミル負荷試験により心肺持久力を測定し、さらに7年後と20年後に同様の測定を行った。
その結果、心肺持久力が高い人ほど、糖尿病前症や2型糖尿病を発症するリスクが低下し、体格指数(BMI)により調整した解析でも同様の結果が得られた。心肺持久力が8~11%向上すると、糖尿病前症や2型糖尿病のリスクは0.1%低下したという。
しかし、このレベルにまで心肺持久力を向上させるには、1日30分、週5日の激しい運動あるいは1日40分、週5日の中等度の運動を行う必要があることも判明した。個人レベルでは、心肺持久力を高めることによる2型糖尿病リスクの減少程度はわずかなものだが、人口全体では有意義な効果がもたらされると、同氏らは説明しており、「BMIにより調整後も心肺持久力向上による予防効果は有意であったことから、糖尿病前症や2型糖尿病リスクの低減に運動プログラムはきわめて重要といえる」と結論づけている。