暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「食べる早さはメタボと関連?」という報告です。
国立国際医療研究センターの研究者らは、日本人における食べる速度とメタボリックシンドロームとの関連性を調査した。その結果、食べる速度がメタボリックシンドロームと関連し、この関連は主に、食べる速度による体重の違いで説明されることが示唆された。研究者らは「食べる速度を遅くすることで肥満やメタボリックシンドロームを予防できるかどうか、さらなる研究が必要」としている。
研究者らは、2011年に国内の健康管理センターの健康診断を受け、冠動脈心疾患や脳卒中の既往がない5万6,865人(男性4万1,820人、女性1万5,045人)について、食べる速度(自己申告による)とメタボリックシンドロームおよびその要素について調査した。なお、メタボリックシンドロームは、国際糖尿病連合および米国心臓協会/米国国立心肺血液研究所の共同暫定声明に基づいて定義した。
主な結果は以下のとおり。
・食べる速度はメタボリックシンドロームと有意な正相関を示した。
・男性における危険率は、食べる速度が「遅い」「普通」「速い」の順に、0.70倍、1.00倍(基準)、1.61倍であった。女性では、0.74倍、1.00倍(基準)、1.27倍であった。
・メタボリックシンドロームの要素のうち、腹部肥満が食べる速度と最も強い関連を示した。
・食べる速度とメタボリックシンドロームおよびその要素との関連性は、BMIによる調整後に大きく減衰した。しかし、「遅い」と高血圧(男女とも)および高血糖(男性)での低危険率、「速い」と脂質異常(男性)での高危険率との関連については、統計的に有意なままであった。