暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「10代に果物摂取で乳がんリスク低下?」という報告です。
10代女児が果物を大量に食べると、将来の乳がんリスクが低下する可能性があることがわかった。思春期でのリンゴ、バナナ、ブドウの摂取が乳がんリスク低下に強く関連し、1日約3皿分を摂取すると、0.5皿分のみ摂取する人に比べて、中年期のリスクが25%低下したという。若年期でのオレンジやケールの摂取も、わずかに乳がんを予防する効果があるが、フルーツジュースには効果を認めなかったという。
研究では、看護師健康調査(NHS)IIに登録した 27~44歳の女性9万人超について、その2年後の1991年に記入してもらった若年成人期の食生活に関する質問票を分析した。さらに1998年、4万4,000人超の女性に2回目の調査を行い、思春期の食生活を思い出してもらった。また、1991~2013年まで4年ごとに飲食物の摂取状況を調べ、前年の食生活を思い出してもらった。乳がんの発症状況は2年ごとに確認した。
20年間の研究で、3,200人超が浸潤性乳がんを発症し、うち1,350人では思春期の食生活の情報を入手できた。これらの解析の結果、思春期の果物の摂取量が多いほど乳がんリスクは低いと結論づけられたという。
研究著者の米ハーバード大学の研究者は、「この研究は観察研究であり、因果関係のエビデンスは提供できないが、果物の摂取と乳がんリスク低下の関連性が示された」と述べている。