暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「やはり、過体重には注意が必要?」という報告です。
死亡リスクは肥満だけでなく過体重でも増大し、さらに痩せの場合も増加することが、ノルウェー・科学技術大学の検討で示された。痩せのリスク増加には、部分的に診断前疾患による交絡が影響している可能性があることもわかった。高体格指数(BMI)は死亡リスクを増大させるが、最近の解析では、過体重では死亡リスクが低下し、リスクが増大するのはGrade 2(BMI≧35)の肥満に限られるとしている。しかし、この結果は、交絡因子としての喫煙や流行病、診断前疾患の影響を受け、多くの大規模試験を除外したことによるバイアスの可能性があるという。
BMI 5単位増分の死亡のサマリー相対リスクは、非喫煙者が1.18倍、非喫煙健康成人(ベースライン時に健康であった非喫煙者)が1.21倍、フォローアップ期間が短い参加者を除外した非喫煙健康成人が1.27倍であり、全参加者は1.05倍であった。
非喫煙者ではJ字型曲線の関係が認められた。リスクが最も低かったのは、非喫煙者がBMI 23~24、非喫煙健康成人がBMI 22~23、フォローアップ期間が20年以上の非喫煙者はBMI 20~22だった。
著者は、「過体重と肥満はいずれも全死因死亡のリスクを増大させる」と結論し、「痩せの死亡リスクの増加は、少なくとも部分的には、診断前の疾患による未処理の交絡に起因する可能性がある。元喫煙者、流行病や発症前疾患を有する集団、フォローアップ期間が短い集団を除外しないと、バイアスのため、結果がよりU字型曲線の関係に近づく可能性が示唆される」と指摘している。