コーヒーと大腸がんリスクの関係

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「コーヒー摂取とで大腸がんリスクの関係」という報告です。
　コーヒー摂取と大腸がんリスクとの関連は明らかになっていない。今回、国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究グループが、日本人での疫学研究の系統的解析を行ったところ、日本人におけるコーヒー摂取と大腸がんリスクの関連を支持するには不十分な結果であった。
　
主な結果は以下のとおり。
・これらの研究のうち、1件の研究では、（女性のみで）強い逆相関を報告し、3件の症例対照研究では、結腸がんもしくは直腸がんと強い逆相関を報告していた。
・解析によるとコーヒーの高摂取と大腸がんリスクとの間に明らかな関連は認められなかったが、症例対照研究ではコーヒーの高摂取が大腸がんまたは結腸がんのリスク低下に有意に関連していた。
・コーヒー摂取量の最高カテゴリの最低カテゴリに対する要約相対リスク比または危険率は、コホート研究で0.95倍、症例対照研究で0.78倍であった。